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25/2/20

オッタントットの仕入れは「誰から買うか」にこだわってます

目次

大変でも「誰から買うか」にこだわる

食材と生産者をひと繋がりに

地元の生産者から買ってみよう


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大変でも「誰から買うか」にこだわる

 

今日はオッタントットの仕入れについてお話ししようと思います。


もう2月になりましたが、年始の営業始めなんかのタイミングだと食材が揃いきれないことがあるんですよね。農家さんの配達も週1回とか週2回なんて感じで決まってますし、モッツァレラチーズのミル爆は熊本県から、原木しいたけのトヨチーニは大分県から取り寄せてますし。


バゲットは篠栗町の「パンサク」というパン屋さんのもの。注文して焼き上がるのが翌日の昼12時以降で、配達がないお店なので、パンサクさんの定休日以外で僕が午後に受け取りに行けるタイミングを計らないといけません。


しかも僕の移動手段が基本的にチャリなので、雨が降るとアウト。だから、明日頼みたいけど天気はどうだろうなんてタイミングまで重なってきちゃうので、すごい難しいんですよね。


仕入れ先をこだわらずに一般的な業者さんに頼んでいれば、大体ずっと稼働しているので揃うは揃うんです。ただオッタントットでは「誰から買うか」ということを大事にしていて、そこにこだわればこだわるほど難しいことになっています。


いい食材であれば日本全国どこのものでも海外のものでも仕入れるというお店もありますよね。それはそれでまたこだわりなのですごくいいと思います。でも僕はもっと近いところで、顔の見える範囲でやっていきたいというスタンスです。


一般的な業者さんが持ってくる食材は別に悪くないんですよ。機能的に良い悪いとか、味的に良い悪い、品質的に良い悪い、そういうことではなくて。経営的にも安定するし、役立っているからこそ存在しているわけで、とてもいいと思っています。


一般的な業者さんから買う食材も作ってる人がいて、会社があって、社員さんの生活に繋がっているんですけど、ただ僕は社員さんのお子さんの顔を知る由もないからその実感がわかなくて…。


それがオッタントットが仕入れている生産者さんの子どもの顔ならめちゃくちゃわかるわけですよ。名前もどういう性格かも知ってるし。その子たちのランドセル代とかお菓子代になるんだなってことが頭をよぎって、そういうことが僕の買う意味になっているんです。


いつも同じ食材が揃ってないこともありますが、それもオッタントットのこだわりだしなー、今日ないならしゃーないな、また今度食べに来るかと、そんな感じで思っていただけるとすごく嬉しいです。




食材と生産者をひと繋がりに

 

経営コンサルタントの山口周さんのXのポストの話です。


イタリアのフィレンツェに山口さんの奥様が以前お世話になったおばぁちゃんがいらっしゃって、このおばあちゃんが言った言葉が「スーパーで食材を買ったことがない」と。オリーブオイルも肉も卵も野菜も、信用のできる生産者から直接買っているそうで。


それに驚いていたら、どこの誰がどうやって作ったか知らないものをどうして安心して口に入れられるのかそっちの方が不思議だ、っていう風におばぁちゃんから言われたと。これにもう山口さんは感心したというポストだったんですよね。このおばぁちゃんも僕も、「誰から買うか」を大事にしているなぁと。


決してスーパーを悪く言いたいわけじゃないです。日本なら特に、スーパーで売っているものは安全性が高くて安心な商品だと思いますしね。スーパーで買うのと直接生産者から買う違いって、地域経済が回るかどうかがあるなと思います。


例えばオッタントットが取引している里山サポリ野上ファームは、基本的にはスーパーにまとめて卸すような野菜は作ってなくて。みんながスーパーで野菜を買うのであれば、そういう小規模の農家さんは食べていけなくなってしまう。農家が廃業すれば日本の食料自給率も下がってしまう。


オッタントットでは色々な西洋野菜を使ってますけど、輸入だと戦争とか世界情勢次第で手に入らなくなったりもするので、作ってくれる日本の農家さんがいないと成り立たないですね。


極論、私が作りました的な顔写真と名前付きのポップがあっても、僕はその方自身もその方の野菜の作り方も知らないわけで。でも農家さんから直接買うってなると、畑も見られるし話しも聞ける。その距離感と信頼感が大事なんですよね。

我が家は家で食べるごはんも野上ファームのお米です。家族で野上ファームに遊びに行ったりもしてるので、子どもたちも食事の時に「やっぱりしんちゃんが作ったごはんは美味しいね!」とか言ってるんですよね。

実際に味がわかるかどうかというより、そのお米を誰が作ったのかをわかってる。そこをダイレクトに知ることが大事なのかもしれないです。


子どもたちの中で、スーパーで売っている切り身の魚と水族館で泳いでいる魚が繋がっていない。それと同じことが農作物にも起こってないかな、大丈夫かなと感じたりして。


売られているもの、食べているもの、作っている人、そこをひとつに繋げないといけないですよね。そうすれば生産者になる若者たちも育つというか、職業選択の幅も広がるんじゃないかな。




地元の生産者から買ってみよう

 

さっきのおばぁちゃんが住んでるイタリアとかフランスとかスペインって、地方の名前が付いた郷土料理がたくさんあって。ジェノバという都市のジェノベーゼ、ボローニャという都市のボロネーゼ、フィレンツェという都市のフィオレンティーナとか。


その郷土料理がよその町で提供されて、地元の野菜を使ってないならこの料理名使っちゃダメじゃんなんて言うくらい、地元に対しての愛とかプライドが強い感じです。


元々ヨーロッパは今よりももっと小さな国が密集してる土地だったんですよね。日本は海に囲まれてるから感覚としてわかりづらいですけど、ヨーロッパの大部分は陸続きですし。日本で言うと町が違うくらいなのに、ヨーロッパではそれがもう国が違うって感じで。


だから強い郷土愛や信頼できる地元の生産者から買うという意識が生まれたんじゃないかなと思います。それができる環境があるというのも大きいでしょうね。


オッタントットで使う全部の食材を篠栗産で揃えたいと思っても、やっぱり不可能ですから。野菜や卵は買えるかもしれない。でも肉は聞いたことがないし、オリーブオイルもない。町内のお肉屋さんはもちろんあるけど生産者ではないので、信頼できる町内の生産者さんから買えるかというと違うんですよね。


そういう風に環境的に難しいっていうのもあるけれど、だからこそ、もし自分の住んでる近くに生産者さんがいるのであれば、ぜひ直接買ってみてほしいです。


お子さんにも特にいいと思うんですよね。あそこの誰々さんが作った野菜だよって言うと、あんまり好き嫌いもなく食べてくれるかもしれないです。


我が家も僕の父親が畑を借りてちょこっと野菜を作ったりしてるので、うちの子どもたちは小さな頃からじっちゃんが作った野菜を食べていて。そのせいかわからないですけど、野菜もなんでも食べる子に育っています。



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